陶器炉壇 陶製炉壇 制作


別注手作りです 壊れた炉壇を復元制作いたします 

2019年炉壇制作   2011年木下利玄生家炉壇制作

 

2019年 古い陶器炉壇・陶製炉壇を復元製作しました

戦前戦後位(推定60年から90年前)

 
陶器炉壇・陶製炉壇
 
経年劣化でクラックが入り破損
 
東京の茶道家の祖母の代から使っていたということでした。使用中は、炭で絶えず膨張と収縮を繰り返して
いるので過酷です。経年劣化で弱いコーナーにクラックが入り何かの衝撃やきっかけでもともとあった
クラックに力が掛かり二つに割れたと思われます。割れていないコーナーにも小さなクラックがありました。

 
破損した断面をノギスで計測して収縮する分だけ大きく作ります

     
釉薬の焼成テストを繰り返し見本に近い色目にしました
 
壊れた炉壇を接着剤で仮補修して全体の寸法を測り手作りで新調しました
 

乾燥後素焼きし後に釉薬
  

 
左新調 右見本 焼成後ほぼ同じ寸法



 
    

   
設置後に使用中の写真を送って頂きました




2011年 木下利玄生家の炉壇を復元製作しました


復元製作後
 
風化した見本

利玄の生まれた家は、実は陣屋に増築した建物の一部であり、嘉永5年(1852年)と書かれた棟札が屋根裏から発見された
との事です。この炉壇も棟札や傷み具合から嘉永5年(1852年)当初のものでしようか?かなり使い込まれているようで風化が
激しく利玄生家建物の修復時に修理可能か?か?復元新調?(作り直し)の依頼があり修理不可で新調になりました。見本に
一番近い焼色になる土を試し焼で探し、また見本の焼成温度も質感や焼色から試し焼をしてより近いモノを割り出しました。
収縮率を計算して焼成後の寸法を出しました。

実験の結果 600度くらいで焼いているようでした
粘土の成分、特に鉄分の含有量により焼色が少しずつ違います。最終的にサンプルを先生にお見せして製作する粘土を指示して
頂きました上記の実験では13種類の粘土を違った割合で混ぜてサンプル粘土を作り600度で焼成した写真です。それぞれ約5パ
ーセントくらい収縮しています。赤が濃くなるほど鉄分の含有量が増えていくのだと思います。



製作中
 
  古い炉壇   
原寸図
 






復元製作して取り付けたところ
 
                                




見本・図面があれば別注製作致します


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